博約齋は、陶山書院の院生達の寄宿舎であり、東側に位置した為、東齋と呼ばれている。講堂と共に教育空間の中心を成しているが、前庭を中心に、西齋と向かい合っている。東齋に居所する院生が西齋の院生より先輩に当たる。
* 博約 - 「学問を広く学び礼で行え(博學於文 約之以禮)」という意味で、正面3間、側面1間の切妻屋根建物できれいに整えられた基壇部と柱の簡潔な建築構造は書院の品格をよく表している。
弘毅齋は東齋である博約齋と同じように院生の宿舎である。講堂を中心にむかって右側に位置して西側にあるので西齋と呼ばれる。東齋に生活する院生が西齋の院生より先輩だが、二つの建物は、規模や装飾の面において差は見ることはできない。東齋と西齋すべて3間の家であり、是面の半間を利用して板の間をつけた。
* 弘毅 - 「学者は心が広く意思が強くなければならない。その責任は重く勉学の道は遠いからである。(士不可以不 弘毅 任重而道遠) 」